「ヨットデザイン原論」の第7章”セールとリグのデザイン”を中心にお話する予定ですが、ことセールに関しては他人のデータで物を言うのは隔靴掻痒の感が強いので、多分大きく逸脱する可能性大。(なお、今の学生諸君には”かっかそうよう”といってもほとんど通じない。)
・セールの風洞実験は模型セールの調整によって非常にデータがばらつくので、実験の実施状況が確認できないデータは信用しない方がいい、といった風洞実験の話。
・模型セールが小さければ実物大で行こうと、ニッポンチャレンジの1994アメリカズカップ挑戦艇開発にあたって建造した(日本財団さんありがとう)セールダイナモメータ船「風神」を用いた実物セール流体力測定結果の話。(なお、ACセールではなく、IMSセールのデータについて述べる)
・セール流体力の計算などに用いられる数値計算手法の概要。
などについて、お話するつもりです。
PS
現在、簡単な
セール性能計算(1枚帆に対する揚力線理論による)
をエクセルでできるよう準備中です。当日会場で、小生のノートパソコンで紹介いたします。
聴講される方で、ウインドウズとエクセルが動くノートパソコンを所有し、上記計算に興味のある方は、お持ちいただければ実際にやってみていただけます。また、後日デスクトップパソコンでやってみたいとお考えの方は、フロッピーディスクをお持ち頂ければコピーできます。
「風神」と「菱垣廻船・浪華丸」の実験帆走のビデオテープも持参します。