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第14回 増山 豊 氏


主題: 「ヨットデザイン講座」その3

セールとリグのデザイン


増山 豊 氏

金沢工業大学教授(機械・物質系 ビークルシステムコア)


開催日時:1999年11月27日(土曜日) 11:00〜17:00


開催場所: 東京・夢の島マリーナ会議室


参加者: 総勢22名





「ヨットデザイン原論」の第7章”セールとリグのデザイン”を中心にお話する予定ですが、ことセールに関しては他人のデータで物を言うのは隔靴掻痒の感が強いので、多分大きく逸脱する可能性大。(なお、今の学生諸君には”かっかそうよう”といってもほとんど通じない。)

・セールの風洞実験は模型セールの調整によって非常にデータがばらつくので、実験の実施状況が確認できないデータは信用しない方がいい、といった風洞実験の話。

・模型セールが小さければ実物大で行こうと、ニッポンチャレンジの1994アメリカズカップ挑戦艇開発にあたって建造した(日本財団さんありがとう)セールダイナモメータ船「風神」を用いた実物セール流体力測定結果の話。(なお、ACセールではなく、IMSセールのデータについて述べる)

・セール流体力の計算などに用いられる数値計算手法の概要。

などについて、お話するつもりです。


PS
現在、簡単な セール性能計算(1枚帆に対する揚力線理論による) をエクセルでできるよう準備中です。当日会場で、小生のノートパソコンで紹介いたします。

聴講される方で、ウインドウズとエクセルが動くノートパソコンを所有し、上記計算に興味のある方は、お持ちいただければ実際にやってみていただけます。また、後日デスクトップパソコンでやってみたいとお考えの方は、フロッピーディスクをお持ち頂ければコピーできます。

「風神」と「菱垣廻船・浪華丸」の実験帆走のビデオテープも持参します。


<講師の横顔>

増山 豊(ますやま ゆたか)
昭和21年生、富山県出身
富山大学工学部機械工学科卒業、同大学院修士課程修了、工学博士(大阪大学)、現職は金沢工業大学 機械・物質系 ビークルシステムコア教授

大学を出てから石川島播磨重工業に入社するも、流体力学的な興味からどうしてもヨットデザインの勉強をしたいと思い、「横浜ボート・熊沢舟艇研究室」の門を叩き、熊沢時寛氏に師事する。3年3ヶ月の修行の後、金沢工業大学に勤務。流体力学の研究テーマにかこつけて、これまでまじめにヨット研究に精を出す。(「まじめに」が大切)これまでに水中翼ヨット、セーリングカッター、実験用外洋帆走艇「FAIRV」(KIT-34)、セールダイナモメータ船「風神」などの実験研究や、開発を行ってきた。今年は大阪市が復元建造した菱垣廻船「浪華丸」の海上実験のお手伝いもした。

ささやかな自慢、

・多分、日本で最初の水中翼ヨットを作り、1978年のイギリスのセーリングスピ−ドトライアルに出場した。(国内でのテストでは風速の1.2倍の 20.5ktで走った。残念ながらこの年の大会では風がなかった。)

・ここ数年手を染めているソーラーボートで、本学学生が作ったGolden Eagleがアメリカ機械学会主催の「国際学生ソーラーボート大会」に4回参加し、4回とも総合優勝した。




当日の資料は 資料  に入れました



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