主題:
新人水先人から見た東京湾内の船舶とヨットの安全運航
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開催日時: 2014年6月14日(土曜日)13:00〜15:00
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<事務局から>
ヨットマンであり、多くの日本の船員を育て上げてきた航海訓練所元教官であり、
また帆船海王丸元船長でもある講師が、
いよいよ2012年7月から東京湾水先区水先人としての活動を始められました。
今月の「ヨットの科学」では、
そんな大型、小型、帆船、ヨット等海上経験豊富な雨宮船長に、
@水先人(パイロット)業務
@特にヨットを含めた、東京湾の安全運航
などについて、お話を伺おうということになりました。
我々特に東京湾で遊ぶヨットにとっては、
大型船からの(ヨット側を見る)客観的視点は、
常に保持していなければならないもののひとつではないでしょうか。
今回の講演は、その種の具体的視点を得る絶好の機会となるに違いない、
と大いに期待しています。
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<講師の略歴>
名前;雨宮伊作
1957年山梨県甲府市に生まれ、小学校4年生からは東京で育つ。
当時岩波書店から翻訳出版が開始されたアーサー・ランサム全集
「ツバメ号とアマゾン号」シリーズに強い影響を受け、
帆船とその航海に興味を持つ。
1980年東京商船大学航海学科卒業、航海訓練所助手として採用され、
練習船進徳丸次席三等航海士を皮切りに各練習船に航海士として乗船した。
このうち練習帆船には10年の乗船履歴があり、初代日本丸で実習生、
三等航海士として過ごしたのち、1985年、
就航直後の新日本丸に次席二等航海士として乗船して、
太平洋上での帆走性能測定実船実験とその解析に従事した。
1989年に就航した海王丸には次席一等航海士、一等航海士、航海科専任教官、
として乗船し、2002年汽船練習船北斗丸船長、
2003年同練習船青雲丸船長を経て、
2006年からは二年間にわたり海王丸船長を務めた。
大型帆船の帆走性能を確認するために実施された大阪大学工学部での日本丸
1/75模型を使用した風洞試験等を通じて、大阪大学工学部多田納久義先生、
現北海道大学水産学部芳村康男先生(当時住友重機械工業平塚研究所)
の薫陶を受け、セーリングヨット研究会会員となる。
2011年3月独立行政法人航海訓練所を退職、
東京海洋大学の1級水先人養成課程を経て、
2012年7月から東京湾水先区水先人となる。
まだまだ水先人としては新米だが、東京湾の安全運航に資する立場から、
日ごろの業務をなじみの深いヨットマン諸氏にお話ししたい。
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<講演の内容>
@東京湾の水先人業務の紹介
@水先人が乗船している商船の種類や見分け方
@当該商船の具体的操縦性能
@船長が危険と判断する接近距離(特に対ヨット)
事務局からの質問
@商船側から見た場合の、ヨットの印象
@どんな所をみて、危険性の程度を判断するか
@ヨットに希望すること
@対ヨットで、商船側が留意している事項
@両者間のVHFによる直接連絡の必要性
@AISの利用は、対行き逢い船対策として、ヨットにとって有効か
@その他
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