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<事務局から>
講師略歴のとおり、
國枝氏は船員教育の第一線で長年活躍してこられた先生です。
またその方面では日本の権威のお一人でもあるはずですが、
ご本人は(私ども一般人に対しても)いたって気さくな海王丸元船長です。
船員教育を英語を混じえて言うと「セーラー育成」となるそうです。
「セーラー育成」、これは我々ヨット関係者には重い言葉です。
と同時に永遠に続く長いテーマでもあります。
この重くて長い同じ言葉のもとで、視点こそ微妙に違うものの、
長年にわたって(しかも業務として)携わってこられた氏のお話には、
事務局子自身、強い興味をかきたてられます。
会員の皆様と共にその方向でのお話も同時にうかがえたらと
期待しています。また帆船の帆走や帆装についても興味津々です。
同氏の同じ内容のレポートは現在、
舟艇協会会報「舟艇技報」で連載中です。
今回は、講師の特別なお計らいにより、
東京海洋大学の一室をお借りして開催できることとなりました。
せっかくの機会なので、
大学キャンパスの見学会も同時に実施したいと思います。
現在、その内容について講師と協議中です。
内容固まり次第、お知らせします。なお、
会場の学内所在場所など詳細については、
予約を済ませた方に順次お知らせしてゆく予定です。
追伸:今回の「ヨットの科学」は、
舟艇協会技術委員会の定例勉強会との合同開催となります。
内容、会期、会場、費用、その他、条件は全く同じです。
同技術委員会は斯界の専門家の集団です。
つまり今回は、同じフネとはいえ、
我々とは少し違う世界のハイクラスメンバーとの交流の機会ともなります。 どうぞご期待ください。
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<講師の略歴>
名前: 國枝佳明(くにえだ よしあき)
1959年新潟県新津市(現新潟市)に生まれる。
「海外に行ける職業を・・・」と、船員を目指す。
その後、中学生の時にNHKで放映された初代日本丸の
ニューヨーク航海を見て、帆船に憧れ、船員への思いを強くする。
1982年神戸商船大学航海学科卒業、
航海訓練所助手として採用され、
練習船銀河丸参席三等航海士を皮切りに各練習船に航海士として乗船した。
結婚し、姓が変わった(旧姓佐々木)ため
人事担当者に忘れられたようで、帆船乗船が遅れる。
その後帆船乗船希望を出し続け、練習帆船には9年の乗船経験。
初代日本丸で実習生として過ごしたのち、1985年、
就航直後の日本丸に三等航海士として乗船し、
当時次席二等航海士の雨宮Captain(現東京湾水先人)
に大型帆船のセーリングを教わるとともに、
一緒に太平洋上での帆走性能測定実船実験を行った。
その後、日本丸には二等航海士、次席一等航海士、
一等航海士として乗船、1989年に就航した海王丸には
次席二等航海士として処女航海に乗船、
2008年に航海科専任教官ののち、海王丸船長を務めた。
2005年から船員教育のJICA専門家としてフィリピンのマニラに滞在。
労働雇用庁の海事訓練評議会にアドバイザーとして 2年間勤務し、
雑然としたマニラの街と
陽気で親切なフィリピンの人たちが好きになってしまった。
2014年10月独立行政法人航海訓練所から東京海洋大学に移籍、
現在海洋工学部海事システム工学科教授。
研究テーマは海事教育・訓練、海洋教育。
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<講演の内容>
1. 船員教育の現状
(1)日本の船員教育の現状の紹介
(2)帆船訓練の紹介と帆船訓練の位置づけ
2.シーマンシップと帆船訓練における資質の向上について
(1)EQ(Emotional Quotient)テスト
(2)自己評価
(3)創造性テスト
(4)感想文の分析
3.帆走艤装と帆船の航海
(1)帆走型式
(2)セールとギア
(3)帆船の航海
(4)帆船航海のエピソードいろいろ
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